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「健康食品の歴史(1)」

健康食品は、その言葉を知らない人がいないと断言できるほど、私たちの生活に深く浸透しています。

「より健康でいたい」「美しくなりたい」「長生きしたい」という思いは、誰もが抱いている願望であり、その願望を消費者自身が実践でき、容易にかなえられると思われているものが、健康効果や保健効果を標榜した多様な健康食品となっています。

このように一般に広く認識されている健康食品とは、「健康に何らかのよい効果がイメージされる多種多様な食品の総称」であり、その名称には何ら法的定義はありません。

現在のように健康食品が注目されるようになったのは、戦後の食料供給がある程度満たされてきたころと考えられます。

「栄養と食養の系譜」によると、1945年ごろからは青汁、1955年ごろからクロレラ、玄米食、乳酸菌飲料、1970年ごろからローヤルゼリー、1980年ごろからカルシウムやビタミンC、ビタミンEなどが話題になりました。

特筆すべきことは、それらの食品は廃れることがなく、現在も人気の高い健康食品として流通していることです。

健康食品の流行の発端は、その時点における食品や健康に関する社会問題への改善策、有名人や権威者の発言、あるいは最新の研究論文が関係しています。

例えばクロレラは、たんぱく質含量が高いことから食料難の時代に対応する未来の食料源として注目され、研究されていたようです。

農薬や添加物の問題が注目された時期には、化学合成した物質は危険で、天然や自然のものは安全で体によいというイメージがもたれ、自然食品と呼ばれる食品が登場しました。

健康食品の中で植物エキスを添加した製品が注目されているのは、薬害などで化学合成された医薬品の副作用が注目され、その副作用に対する不安感が影響した結果と考えられます。

参考になさってください。

なお健康食品初心者で、これから始めようとされる方は、その効果効能が科学的・医学的に立証されているマルチビタミンのサプリメントから始めてみるのが良いですね。

ちなみにビタミンやミネラルはお互いが助け合う事で、その働きを高めています。マルチビタミンのサプリメントを飲もうとされる方は、ぜひマルチミネラルのサプリメントも一緒に摂ることをお勧めします。

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