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「EPAとは?」

最近、よく耳にするようになったサプリメントの成分の1つが「EPA」です。ではEPAとはどういう成分であり、どういう効能があるのでしょうか?

EPAとはマグロやハマチ、サバ、イワシなどに含まれている「エイコサペンタエン酸」と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種です。

これらの青魚に含まれる栄養素としては「DHA」も有名です。DHAも不飽和脂肪酸の一種ですね。名前も種類も良く似たこの2つの成分ですが、機能もよく似ていて、以下のような効果が指摘されています。

・動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞の予防 : 血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす
・ガンの予防、アレルギーの改善 : アラキドン酸の働きや合成を抑えます

また、体内では合成されないので食物を通じて摂取しなければいけないこと、酸化しやすいので抗酸化作用のあるビタミンCと一緒に摂ると良いことなどが共通点と言えます。

一方、違いは何かと言うと、最も大きいものは「EPAは脳関門を通過できないのに対し、DHAは脳関門を通過できる」という点です。したがってアルツハイマー症や認知症を改善したり、記憶力、学習能力を高めるといった、脳への働きはDHAのみとなります。

こう書くとDHAの方が有用な成分であるかのように響きますが、EPAの方が効果が高いと考えられている点もあります。たとえば血液中の中性脂肪を減少させたり、血液をサラサラにして、心筋梗塞や動脈硬化を防ぐ効果はEPAの方が高いと言われています。

したがってこの2つはできればなるべく両方摂取する方が望ましいわけですが、片方しか選べない場合は、脳の働きが気になる方はDHA、血液をよりサラサラにしたい片はEPA、と言った形で使い分けてみてはいかがでしょうか。

ちなみにこのDHA/EPAが注目され始めたキッカケは、イヌイット(エスキモー)の人々に脳血栓や心筋梗塞を煩っている方がほとんどいなかったからだそうです。イヌイットはDHAやEPAが豊富に含まれる魚やアザラシを主食としているのですね。

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