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サプリメント丸分かり辞典

「クロムとは」

サプリメントの人気が徐々に高まっています。高齢化の進展により、そもそも潜在顧客の絶対数が増えていることに加え、高騰する医療費や、危機的な日本の財政事情を背景になるべく病気になる前に予防しようという意識が高まりつつあるからかもしれません。いずれにせよ、こうした健康維持に対する関心の高まりはもちろん良いことですね。

さて、そのような背景から必要性が増しているサプリメントですが、中でも最も有名な成分といえばミネラルです。ということで、今回はミネラルの1つ、「クロム」を取り上げたいと思います。

ある年代以上の方にとっては、クロムといえば、「六価クロム」が反射的に思い出されるのではないでしょうか。

土壌汚染を引き起こし、鼻中隔穿孔症(左右の鼻腔を仕切る鼻中隔に穴があく)や肺がん、腎障害などの健康被害の原因とされた六価クロム。確かにこれは強い毒性をもっています。

しかし、食品中に存在し、サプリメントとして利用されるクロム(多くは三価クロム)には毒性がなく、からだにとっては必要な、必須微量金属の一つといわれるようになりました。

クロムの生体での作用については、まだ不明な部分も多いのですが、糖や脂質の代謝に関与しているとされ、血糖値や中性脂肪、コレステロールなどの改善に何らかの効果があるのではないかと期待されています。

クロムという名前は、ギリシア語で色を表す「chroma」に由来するといわれます。その名前の迦り、黄、赤、緑、紫、橙など化合物によってさまざまな色を呈します。

最も安定しているのは、六価クロムと三価クロムです。

ただし、六価クロムは自然界には存在せず人間が作り出したものです。ニクロム酸カリウムを製造する工場で働いていた人にさまざまな健康被害があらわれ、大きな問題となりました。工場閉鎖後も、その跡地から高い濃度の六価クロムが検出され、社会的な問題ともなりました。

現在、六価クロムについては厳しい規制がなされ、使われることはなくなりました。しかし、クロムそのものには、毒性はまったくありません。

からだにとって必要な栄養素とされ、「日本人の食事摂取基準」では、1日のクロムの推奨量を、男性30〜40μg、女性25〜30μg(いずれも18〜69歳)としています。

μgは、1gの110分の1。あまりに少なすぎて想像もつかないくらいですが、こんなにわずかな量でも、私たちのからだにとってはなくてはならない存在なのです。

では、クロムは体内で何をしているのか。

糖や脂質の代謝に関わっていることは以前から知られてきましたが、近年の研究により、耐糖能因子の中にクロムが存在していることが明らかになりました。

耐糖能とは、上昇した血糖値を正常な状態に戻す能力のこと。このため、クロムには、血糖値を正常に維持したり、糖尿病を改善させたりする作用があるのではないかと考えられています。

しかし、インスリン製剤や経口血糖降下薬で糖尿病の治療を受けている人が、サプリメントなどからクロムを補給すると、薬剤の血糖降下作用が強くあらわれたり、血糖値が変動したりすることも考えられます。

すでに治療を受けている人は、きちんと薬剤を使い、定期的な受診を続けることが第一です。腎障害がある場合も、症状を悪化させるおそれがあるので、避けたほうが良いといわれています。

クロムに限らず試してみたいサプリメントがある場合は、必ず主治医に相談するようにしましょう。

クロムは、海藻類や貝類、豆類、雑穀、醸造酵母などに含まれますが、クロムを豊富に含む食品は知られていません。

サプリメントでもクロム単独の商品は少なく、他のミネラルと一緒に配介されていたり、ビール酵素の一成分として入っていたりするものがほとんどです。

クロムの摂りすぎという状況になることは、まずないと思いますが、どんなときでも、他の成分とのバランスが大切です

参考になさってください。

さてこのようにクロムをはじめ、ミネラル全般の健康効果に興味をもたれた方はミネラルサプリメントをご検討ください。中でも、マルチミネラル・マルチビタミン系のサプリメントを利用するのが、一番、手軽で、便利で、確実で、リーズナブルですね。

ミネラルとビタミンとが最適な割合で配合されており、過剰摂取する危険性がなくなる点も魅力です。参考になさってください。

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